こんにちは!みなさんDELEを受験したことはありますか?
私は2021年に2度目の受験でやっと合格することができました。
英語の試験のTOEICや英検と違い、試験に関する情報や参考書が少なく対策の仕方に悩んでいる方が多いと思います。
参考書も日本語で書かれているものはほとんどないといっても過言ではありません。
ましてやDeleの参考書を取り扱っている本屋さんも日本では少ないです。
そんな中、私がどのように対策をして合格できたのか紹介していきたいと思います。
DELEの試験は「読解」「リスニング」「作文」「会話」の4つに分かれています。
今回は「読解」パートに的を絞って勉強方法を紹介します。
↓こちらの記事で4つのパート全ての勉強方法を簡単にまとめています。
今回はさらに深掘りして「読解」パートが苦手な方でも合格できるような勉強方法を紹介します。
読解パートの構成とおすすめの時間配分・解く順番
まず初めに読解パート(Comprensión de Lectura)の構成について説明します。
大きく4つの大問(以下Tarea)に分かれており、70分の時間が与えられます。
各Tareaのおおよその概要は以下の通りです。
Tarea1:長文を読み6問の設問を解く
Tarea2:4人の人物の意見・生い立ちなどを読み、10個の説明が誰に対応しているか解く
Tarea3:穴埋め問題(6つの空欄に適する文章を8個の選択肢から選ぶ)
Tarea4:文法問題(14つの空欄に適する単語3択で回答する)
頭に入れておくべきポイントは2つあります。
一つ目のポイントは配点は全て同じということです。
つまり、頑張って時間をかけて解いた長文の一問も、10秒で解ける文法問題の一問も配点は同じ。
二つ目のポイントは36問中13問は文法問題ということです。つまり三分の一以上は文法問題。
70分はかなりあっという間に過ぎます。のんびり解いていたらTarea4の文法問題に辿り着きません。
しかしTarea4こそ、点数が稼げるTareaなのです。つまりTarea4から解くことをオススメします!
それに緊張している状態でいきなり長文を読んでも全く頭に入ってきません。
比較的頭をあまり使わずに解けるTarea4から始めていくとリラックスできたころに長文に取りかかれます。(実体験です)
後ほど各Tareaの勉強法で理由は書きますが、私のオススメの解く順番と時間配分は以下の通りです。
Tarea4(10分)→Tarea2(20分)→Tarea1(20分)→Tarea3(20分)
時間配分は上記の通りで充分だと思います。逆に各Tareaにこれ以上の時間を費やしても分からない問題は、何分かけても解けない問題である可能性があるので適当にマークしてオッケーです。
では早速それぞれのTareaの問題の解き方のコツと勉強方法を紹介していきます。
Tarea1の勉強法・解き方のコツ
Tarea1は約400〜450字の長文を読み、6問の設問に答えます。
各設問は3択で長文の内容に合っているものを選びます。
ポイント・解くコツ
長文の話の順番と6問の設問の順番はリンクしているので、どの辺に答えが書いてあるか分かり易いです。
基本的に1段落につき1設問です。そのため、この段落についての設問は分からない、、なんてことがあっても切り替えて次の段落に移ればいいわけです。
長文を全部読み終わってから設問に取りかかろう、なんてことは絶対にしないでくださいね!
全部読み終わった頃には大体の内容しか覚えてないので再び読む羽目になります。。(経験談)
問題文と選択肢を先に読んでキーワードに印を付けたうえで、該当の段落を読むのがコツです。
中々細かいことやひっかけを聞いてくるので、その段落の文章を読んだらすぐに該当の設問を解くことをオススメします。
私はTarea1に約20分ほどかけていました。つまり1段落につき約3分ほど使っていました。
試験中に細かく時間を測ることは集中力が切れてしまうのでオススメしませんが、対策本を解く時はTarea1で20分くらい、というのを頭の片隅に置いておくといいかもしれません。
もし1段落読んでそれに該当する設問を解いてみて「どうしても分からない、、」という時は、設問にリンクしている文章やヒントとなる箇所に線だけでも引いておきましょう。
時間が余ったら最後に戻ってきて速やかに解けるよう、目印だけでもつけておくといいと思います。
おすすめの勉強法
次にTarea1のおすすめの勉強法を紹介します。
Tarea1の課題は語彙力・読むスピード・読解力だと思います。
それぞれどのように克服したかお伝えします。
語彙力に関しては、「Preparacion al DELE B2」の7回分の練習問題を解いていたらある程度の幅広い分野の語彙力が鍛えられます。
私はこのように長文を印刷し、分からない単語や表現に黄色いマーカーを引き、横にオレンジペンで意味を書いていました。
できるだけ毎日このノートには目を通し、最初は全く知らなかった単語でも見かけたら「あ、この単語見たことある」というレベルに持っていきました。
次に読むスピードに関してですが、これはもう慣れるしかありません。
慣れるには日頃からスピード感を意識する必要があります。
私は「Preparacion al DELE B2」以外にスペイン語の長文を読んでいなかったので、もしスペイン語の本を持っていたら読み慣らしておくのもいいかもしれません。
でも個人的には 色々な本に手を出すより、「Preparacion al DELE B2」の長文を完璧に理解する方がオススメです。
次に読解力に関してですが、これは「Preparacion al DELE B2」の解説をしっかり読んで心の底から納得することが大切だと思います。
問題を解いていると、どうしても意味のわからない設問に境遇します。
解説をしっかり読んで、筆者はどういうことを伝えたいのか意図を読み解く必要があります。
解答を見ても調べても意味のわからない文章は潔くネイティブに聞きましょう。
私はHello Talkを利用しまくり、わからない箇所は都度クリアにしました。
読む量に対し、配点は6点だけと少ないですが、数問は確実に解ける問題であることが多いので、取りこぼさないようにしましょう。
Tarea2の勉強法・解き方のコツ
Tarea2は、4人の人物の文章(各130〜150語)を読み、10個の説明が誰に対しての文なのか解きます。
ポイント・解くコツ
設問の内容は「〜〜〜と言っている人は誰ですか?」という内容がほとんどです。
一見簡単そうに見えますが、この4人の人物の文章はとても似ているんです。
そのため設問に先に目を通してキーワードに印をつけておくor簡単な日本語訳を書くことをオススメします。
その設問をなんとなく頭に入れた上で4人の文章を読み始めましょう。
しっかりと時間をかけて読めば満点を狙えるTareaです。
文章もそこまで難しくないので概要が掴みやすく読みやすいのが特徴です。
配点が10点ですので、20分ほどしっかり時間をかけて取り組みましょう。
おすすめの勉強法
おすすめのTarea2の勉強法ですが、基本的にはTarea2と同じです。
「Preparacion al DELE B2」をしっかり解いて語彙力・スピード力・読解力を鍛えていきましょう。
このTareaはとっても細かい違いやニュアンスに着目しなければならないことが多くあります。
そのため練習問題を解き終わった後に、間違えた設問だけでなく正解した設問の解答にも目を通して、なぜ「これが正解なのか」を理由づけできるようにしましょう。
このTareaはできるだけ満点を狙っていきましょう!
Tarea3の勉強法・解き方のコツ
Tarea3は6個の空欄がある長文に、8個の選択肢の文章から適切なものを当てはめていきます。
2個の選択肢の文章はダミーということになります。
ポイント・解くコツ
このTareaは本当に難しいです!私も「これかこれどちらかが正解だろう!」と思っていても全然違う選択肢が正解だったことが何回かあります。
しかし、動詞の時制や指示語や接続語のおかげで、必ず「これしか当てはまらない!」という設問がある場合があります。そんな設問をしっかり見極めて正解すること大切です。
また、各選択肢の文章の概要を日本語でもいいのでメモしておくこともオススメです。
プラスな内容か、マイナスな意味合いが含まれているのか、追加情報か、言い換えか、例文か、など簡単にその選択肢の存在意義を記入しておきましょう。(+,−,add,=,exなど私は書いていました。)
とはいっても、とても難しいとスペイン語学習者の中でも言われているTareaなので、本当に分からなければ潔くその時間を他のTareaに回すことも大切です。
配点は6点なので、「1、2問合ってたらいいな、、」くらいの気持ちで大丈夫です。
おすすめの勉強法
Tarea3のおすすめの対策法は、ボキャブラリーが分からなくても読み飛ばす能力をつけることだと思います。
このTareaは意外と難しい単語などが出てきます。
分からない単語が出てきても頭を真っ白にさせず、大体の概要を掴むことが大切です。
そのためには練習問題で鍛えて慣れるしかありません。
「Preparacion al DELE B2」の7回分の練習問題を解くと、なんとなくコツが掴めるようになってきます。
そのため解答にもしっかり目を通して、問題の傾向に慣れることが大切です。
練習問題を解くごとに正解率がどんどん上がっていくので、最初から諦めないようにしましょう!
私は1個目の練習問題(Examen1)では、1問ほどしか正解しておらず泣きたくなりましたが、最後の練習問題(Examen7)では全問正解することができました!(問題が簡単だったのかもしれませんが、、)
本番では1点でも多く取れるように時間をかけすぎず、でも諦めずに対策して頑張りましょう!
Tarea4の勉強法・解き方のコツ
Tarea4は400〜450字程度の文章を読んで、単語を穴埋めします。
選択肢も3個しかありません。また、14問もあるので点数の稼ぎ場です。
ボキャブラリーや文法知識(接続法や時制など)を理解していれば解けるTareaです。
ポイント・解くコツ
Tarea1や2のように長文の内容を細かく理解していなくても解ける文法問題が多くあります。
文章の内容を理解する、というよりは一文一文の動詞の使われ方や時制に注目して読み進めましょう。
おすすめの勉強法
Tarea4の勉強法は文法力をつけるのみです。
具体的に出題される文法としては、前置詞・動詞の時制・代名詞・接続詞・熟語などです。
このTareaに関しては「Preparacion al DELE B2」の7回分の練習問題を解けばほとんどの文法に触れられます。
もし7回分解いてみて、最終的に半分以上解けるようにならなかった場合は、文法書に一度戻ることをオススメします。
というのも読解パートは全部で36問あり合格には60%が必要です。つまり22問は正解する必要があります。
Tarea4は13問もあるので、半分以上は最低でも正解しておきたいです。
もし文法に不安がある方はこちらの「スペイン語作文の方法 構文編」がオススメです。
“文法書”というよりも”フレーズで英単語”のスペイン語版といった感じですが、ほどよい難しさの文法も使われているためいい復習になります。
読解パートだけでなく、筆記パートでもかなり役に立ちました。
もし本格的に文法をやり直したい、という方はこちらの本で鍛え上げることをオススメします。
かなり読み応えがあり、一周した頃には確実に文法力が伸びています。
日本の書籍の文法書はB2に対応していないことが多く、物足りないことが多々ありますが、こちらの文法書はかゆいところに手が届いておりB2レベルにも対応しています。
まとめ
以上DELE B2の読解パートの解くコツと勉強方法を紹介しました。
解くコツですが、
Tarea4(10分)→Tarea2(20分)→Tarea1(20分)→Tarea3(20分)
という風に配点が高い&比較的正解しやすいTareaから解くのが個人的にはオススメです。
ぜひ日頃の練習問題から時間を測り、得意・不得意なTareaを見つけて自分にとって最適な時間配分と順番を見つけてください。
勉強方法に関しては、問題の傾向に慣れ、しっかり解答まで読み芯から理解することが大切です。
この記事がDELE B2の合格を目指している方の参考になれば幸いです。
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