フランス語の学習をし始めて、まず初めに打ち当たるのが動詞の活用ですよね。
私も現在進行形で、フランス語の動詞の活用の勉強を頑張っています。
実は私はフランス語を学習する前にスペイン語を勉強していました。
スペイン語もフランス語と同じように動詞の活用がたくさんあるので、毎日頭を抱えていました。
しかし、スペイン語の試験DeleのB2を取得した現在は、動詞の活用に悩まされることがなくすらすらと口から活用が出てきます。
フランス語の動詞の活用も同じように勉強し覚えた結果、動詞の活用に悩まされることが減りました。
2つの外国語で動詞の活用をマスターした私オススメの動詞の活用の覚え方、そして3つポイントを紹介します。
おすすめの動詞の活用の覚え方
様々な動詞の活用の覚え方を実践してみた結果、一番手っ取り早く覚えられた方法を紹介します。
それでは細かくみていきたいと思います。
覚え方の手順①CDを聴いて正しい発音で声に出す
のちほどポイント③でこの手順①が特に大切な理由をまとめています。
私は、『教えて仏検先生3級』という仏検3級の対策本に載っている動詞の活用一覧表とCDを見て練習しています。
この本の活用一覧表には、①直接法現在②接続法現在③命令法現在④直接法単純未来⑤条件法現在⑥直接法半過去の6時制と過去分詞と現在分詞が載っています。
また、ここに出ていない複合過去・大過去・近未来・前未来などは、活用を覚える必要がありません。
なぜなら以下のように組み合わせるだけで完成するからです。
- 複合過去:avoir/etreの直接法現在形 + 過去分詞
- 大過去:avoir/etreの半過去形 + 過去分詞
- 近未来:aller + 動詞の原形
- 前未来:avoir/etreの単純未来形 + 過去分詞
そのためまずは上記の6時制と過去分詞・現在分詞を覚えましょう!
CDを聴いて正しい発音で6時制分声に出したら、次の動詞に移ります。
私は1日3つの動詞の活用を発音しています。
覚え方の手順②赤シートで隠して、答えを思い出しながら書く
発音を終えたら、正しいスペルが書けるようになるためのテストを行います。
もちろん最初は間違えまくりでOKです。
大事なのは、まず自分で思い出してみてから答えを見ることです。
この思い出す作業を何度も繰り返すことで暗記に繋がります。
↓このようにテストと言っても殴り書きでOK。数が多いのでスピード感を持って取り組みます。
テストして間違えていた活用にはチェックをつけましょう。
覚え方の手順③毎日3個の動詞で手順①と②を繰り返す。
手順①CDを聴いて正しい発音で声に出す と 手順②赤シートで隠しながら書くを毎日3つの動詞で行いましょう。
- 1日目:aimer・parler・etre
- 2日目:avoir・aller・venir
- 3日目:finir・partir・pouvoir
上記の例のように似たような形の動詞を2つ+不規則系の動詞1つの合計3つ、など難易度を低くして続けるのがポイントです。
毎日難しい不規則動詞ばかり練習していたら疲れちゃいますよね。
ポイント①毎日動詞の活用に触れる
それでは次に活用を覚える上で大切なポイントを紹介していきます。
まず1つ目は、毎日少しでも動詞の活用に触れることです。
毎日上記の手順3ステップを行えれば一番良いですが、中々時間が取れない日もあり難しいですよね。
しかし毎日欠かさず動詞の活用に触れると自然と耳や目や口が慣れてきます。
これはスペイン語でもフランス語でも体感しました。
考えずに、思い出さずに活用がスラスラと口から活用が出てくるようになります。
なぜそうなれたか振り返ると毎日その言語の活用に少しでも触れていたことが理由かな、と思います。
どんなに忙しくても毎日1つの単語の1時制だけは触れるようにしましょう。
中々机に向かう時間がない方は、『Conjuu』という携帯のアプリがおすすめです。
電車の中など、いつでもどこでもできるので、忙しい方でも毎日続けやすいです。
ポイント②声に出して覚える
2つ目のポイントは声に出して覚えることです。
これは反面教師にして欲しいのですが、最初フランス語の動詞の活用を覚える時、発音をせずにひたすら殴り書きで覚えていました。
その結果、会話の中で動詞の活用が全くできない(発音できない)!という最悪の状況に陥ってしまいました。
スペイン語だったら書いて覚えるでも良かったんです。なぜなら発音がローマ字読みなのでそのまま読めば通じるからです。
しかしフランス語は単語の綴りがローマ字読みではなく、色々な規則がありますよね。
例えば、j’aimeの読み方は”ジェイメ”ではなく”ジェイム“ですよね。
“綴りを覚える→発音を覚える“よりも”綴りと発音を同時に覚える“の方が会話の時にスラスラと活用が出てきます。※実際の経験談です。
間違った発音で覚えてしまった後に正しい発音に直すのはかなり大変で時間がかかります。
最初から正しい発音と綴りをセットで覚えましょう!
ポイント③例文ごと覚えてしまう
最後のポイントは例文ごと覚えてしまうことです。
例文ごと覚えることによるメリットは2つあります。
- 覚えた例文の動詞の活用がすらすらとでてくるようになる
- 時制の使うタイミングを判断するのに使える(特にテストなどで)
1つ目のメリット:覚えた例文の動詞の活用がすらすらとでてくるようになるについてですが、
例えば ”Il fait beau.”という文を丸暗記したとします。
そしたらfaireのil/elleの活用は新たに暗記する必要がないですよね。
テストで、『Elle ( ) du tennis. faireを活用して入れなさい。』
という問題があったら一発で”fait“を入れられますね。
なぜなら、”Il fait beau.”が頭に入っていて、同じ活用だ!となるからです。
二つ目のメリット:時制の使うタイミングを判断するのに使えるについて解説します。
接続法など特にどの文章で使うか、初めは判断が難しいですよね。
そんな時は例文暗記が役に立ちます。
例えば、Je ne crois pas qu’il soit gentil.という文があります。
これは「私は彼が優しいと思いません」という意味の文ですが、”soit“の部分が接続法現在になっています。
この文を丸ごと覚えてしまえば、テストで以下のような問題が出た時にすぐ答えられます。
Je ne pense pas qu’il ( ) malade. 答えは”soit“ですね。
上の文を暗記していれば、croisとpenseはほぼ同じ意味なので、下の分でも接続法現在が入ると分かるはずです。
このように例文を暗記していれば、この文章ではこの時制を使うべき!というのが徐々に分かってきます。
ちなみに私は例文を暗記するために『仏検3・4級必須単語集―petits pois 』という単語帳を使っています。
音声が”フランス語→日本語→フランス語“の順に録音されていて、手元に単語帳がなくても勉強できるのでオススメです。
こちらに詳しく載せています。
まとめ:正しい方法で練習するしかない!
というわけでフランス語の動詞の活用を覚えるための手順とポイントは以下の通りになります。
- CDを聴いて正しい発音で声に出す
- 赤シートで隠して、答えを思い出しながら書く
- 毎日辛抱強く繰り返す(少しでも毎日動詞の活用に触れる)
- 例文ごと覚えてしまう
まとめると動詞の活用を覚えるためには、辛抱強く続けなければならないということです。
最初に述べた通り、とても悩まされた動詞の活用ですが、今ではスラスラと口から出てくるようになりました。
続けていると必ず、活用がしっかりでてくる!!という時が来ます。
この記事がフランス語学習者の方の役に立てば幸いです。
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