こんにちは!みなさんDELEを受験したことはありますか?
私は2021年に2度目の受験でやっと合格することができました。
英語の試験のTOEICや英検と違い、試験に関する情報や参考書が少なく対策の仕方に悩んでいる方が多いと思います。
参考書も日本語で書かれているものはほとんどないといっても過言ではありません。
ましてやDeleの参考書を取り扱っている本屋さんも日本では少ないです。
そんな中、私がどのように対策をして合格できたのか紹介していきたいと思います。
DELEの試験は「読解」「リスニング」「作文」「会話」の4つに分かれています。
今回は「リスニング」パートに的を絞って勉強方法を紹介します。
↓こちらの記事で4つのパート全ての勉強方法を簡単にまとめています。
今回はさらに深掘りして「リスニング」パートが苦手な方でも合格できるような勉強方法を紹介します。
使用する参考書はDELE受験者お馴染みのEdelsa社のPreparacion al DELE B2です。
リスニングパートの構成
まず初めにリスニングパート(Comprensión auditiva)の構成について説明します。
大きく5つの大問(以下Tarea)に分かれており、40分の時間が与えられます。
各Tareaのおおよその概要は以下の通りです。
Tarea1:短い会話を聞いて質問に適する答えを3択で回答
Tarea2:長い2人の会話を聞いて、どちらの発言か選ぶ
Tarea3:長いインタビューを聞いて、質問に適する答えを3択で回答
Tarea4:6人の発言を聞き、どの文章がその人の内容に合っているか選ぶ
Tarea5:長いプレゼンを聞き、6つの設問に答える
頭に入れておくべきポイントは2つあります。
一つ目は様々なスペイン語圏のアクセントで話されていること。
スペインのスペイン語に慣れている人は、アルゼンチンのアクセントだと聞き取りにくいかもしれません。
日頃から色々なアクセントに慣れておくことが大切です。
二つ目は音声は全て2回流れるということ。
そのため1回目で聞き逃しても大丈夫です。
Tareaによっては設問を先読みしておいた方がいい場合もあるので、1回目で確実に聞き取れたら2回目が流れているうちに次の設問を読んでおくこともできます。
では早速それぞれのTareaの問題の解き方のコツとポイントを紹介していきます。
Tarea1のポイント・コツ
Tarea1は全部で6問あります。
それぞれ40〜60語ほどの短い会話を聞いて、質問に適する答えを3択から選びます。
スペイン語の細かい表現や単語をしっかり理解している必要があります。
会話自体の難易度はそこまで高くありませんが、慣用句など理解できていないと答えられない設問が多いので痛いところを突かれるパートでもあります。
解くコツですが、設問を先読みすることが重要です。
1回目の音声が流れるときには設問を読み終えておくのが理想です。
そうすると2回目の音声で自分が選んだ回答が合っているか再確認することができます。
もし2回聞いても分からない設問は、潔く次に進みましょう!
Tarea1はそれぞれの設問ごとに、会話がそれぞれ流れるので、切り替えることが重要です。
比較的このTareaは点数が取りやすいと思います。
Tarea2のポイント・コツ
Tarea2は2人の会話を聞き、6問の設問が誰の発言に該当するか選びます。
どちらの発言にも当てはまらないこともあります。(その場合はNinguno de los dosを選択)
音源が始まる前に設問にざっと目を通しておくことで、どのような会話の内容か想像することができます。
6つの設問の順番は、会話の流れに対応しています。
そのため音源と同時並行で設問に答えながら進んでいきます。
分からなくてもいつまでも一つの設問に留まらず、音源の流れについていきましょう!
比較的点を取りやすいTareaだと思います!
Tarea3のポイント・コツ
Tarea3は有名人などに対するインタビューです。
インタビュアーがその人にどんどん質問をしていきます。
音源がかなり長いので集中力を切らさないことと、音源に置いていかれないことが大切です。
設問全てにあらかじめ目を通しておくのが理想ですが、選択肢も長めの文なので中々難しいです。
先読みすることができた設問の選択肢は、キーワードに印をつけておきましょう。
とにかく音源を聞きながら、今はこの設問について話してる!と追いつきながら聞くことが重要です。
一回置いてかれると内容が入って来なくなるので。。
選択肢をすばやく読み取り、テンポよく読みながら進めていくと意外と正解していたりします。
Tarea4のポイント・コツ
Tarea4は、6人がある決められたテーマについて一人ずつ話します。
それぞれの人がどのような発言をしたか9個の選択肢から選びます。
このTareaだけなぜか例文が読まれるので、その時間も使って選択肢を読んでおきましょう。
選択肢は9つもあるので、キーワードに印をつけておくことが重要です。
例えば仕事がテーマだとしたら、選択肢は会社について、仕事のモチベーションについて、お金についてなど様々ですが、音源が流れているときにパッと見て選択肢の大体の内容が分かるようにしておきましょう。
それぞれの発言が終わった後にはどの選択肢がいいか目星をつけておき、候補となる選択肢を記入しておきましょう。
Tarea5のポイント・コツ
登場人物が語る自分の経験談や意見を聞き、5つの設問に答えます。
こちらはTarea3のインタビュー形式と違い、一人がベラベラと長く話します。
イメージとしてはTEDのスペイン語版。
内容は環境、医療、社会など多岐にわたります。
Tarea3と同じく、音源がかなり長いので集中力を切らさずについていくことが大切です。
設問はできるだけ音源が流れ出す前に読んでおくのが理想です。
選択肢に使われている単語は、音源では言い換えられて別の単語が使われていることが多いです。
そのため音源に集中して聞きながらも設問をチラチラ見て「あ、今これのことを話している!」とついていくことが重要です。
やはりそのためには事前にいかに設問に目を通せたかが鍵となります。
リスニングパート全体のおすすめの勉強法
次に全てのTareaに共通するおすすめの勉強方法を紹介します。
スペイン語の表現や慣用句を聞き取り意味がわかる必要があるので、解答集に載っているスクリプトをしっかり読み、一語一句意味を理解するようにしましょう。
私の場合はリスニングがとても苦手で、聞き取れたけど意味を履き違えていた、単語力の欠如でそもそも聞き取れなかった、ということが多かったです。
原因によって対策の仕方が変わりますが、私がした対策方法は以下の通りです。
- スクリプトを見て分からなかった単語や慣用句にマーカーを引き意味を書いて覚える
- 会話の内容を覚えてしまうくらい音源を沢山聞く
何度もスクリプトに目を通し音源を聞くうちに、スピードにもアクセントにも慣れてきます。
そのうちスクリプトを見なくても内容がわかるようになります。
そうなると自然と“意味がわかるだけのボキャブラリー力”ではなく“聞き取ることができ、意味をしっかり理解できるボキャブラリー力”が身につきます。
リスニングの対策はとにかく音源に慣れることが大切です。
私は本当にリスニングが苦手でしたが、何度も何度も音源を聞くうちに意外と簡単じゃん!と思えるようになり苦手意識もなくなりました。
DELEは本当に習うより慣れろって言葉がぴったりの試験だと思います。
まとめ:習うより慣れろ!!
以上DELE B2のリスニングパートのポイントと勉強方法についてまとめました。
リスニングは苦手意識を持っている方も多いと思いますが、とにかく音源のスピードやイントネーション、アクセントに慣れることが大切です。
通勤・通学の電車の中、お風呂の中など音源が聞ける状態の時はとにかく聞きましょう。
どのTareaもひっかけ問題があったりテーマが難しかったりと、その回の試験によって難易度は違います。
最初から最後まで諦めず、集中して臨みましょう!
この記事がDELEを受験する方の参考に少しでもなれば幸いです。
読解編はこちら↓
↓DELE B2に不合格したことがある方、勉強のスケジュールに不安がある方はぜひこちらもチェックしてみてください。
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